脈々と受け継がれてきた秘伝を守り、今もなお味わい深いご当地ラーメンの代表、三大ラーメンの素晴らしさは

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今晩は管理人のKAZUです。今回はラーメンを取り上げてみたいと思います。さてさて有名な話ではありますが、あの水戸の黄門(水戸光圀)様が日本人初の中華麺を食した人物だったのをご存じでしょうか。しかし当時は一般人が中華麺を口にすることは無かったようで、実際にラーメンのルーツである麺料理が国内で広まったのは、日本が開国した1850年頃になってからと言われています。

開国から時はたち、1910年(明治43年)東京、浅草に醤油ラーメンの元祖「来々軒」がオープン。このことは国内初のラーメン専門店、いわゆる「ラーメン屋」と呼ばれる店の誕生になりました。それまでラーメンは中華料理店でメニューの中の一つでしかなかったのです。ラーメンが専門店で提供された事により日本独自のラーメン文化が確立される事になっていくのです。※「来々軒」は1944年(昭和19年)に閉店。

さて、改めて問われるとラーメンは中華料理or日本料理、どちらだと思われますか。答えは日本料理です。なぜなら、中国では日本のラーメンを「日式拉麺」と書き日本式ラーメンと別扱いをしており、更に海外でも日本のラーメンと呼ばれ拉麺(中国)とは別だと広く認識されているようです。実際に拉麺とラーメンでは麺の弾力に違いがあります。麺の弾力、すなわち麺の「コシ」を出すためには「かんすい」という食品添加物を生地に混ぜ捏ねるのですが、この量に違いがあります。拉麺はあまり加えず「柔らかく」しあげるのです。一方、ラーメンの麺ではコシをだすために拉麵より多めに使用します。なので、日本人が実際に中国で拉麵を食べると物足りなさを感じるそうなんです。

明治初期には「南京そば」、明治中期には「支那そば」、第二次世界大戦後は「中華そば」、1958年(昭和33年)日清食品から発売された「チキンラーメン」によって「ラーメン」と呼ばれたようです。時代ごとに名がかわり、日々進化し続けている「ラーメン」。この食文化を代表する三大ラーメンとは一体どんな味わい深さがあるのでしょうか。

三大ラーメン~喜多方・札幌・博多~

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喜多方ラーメン 福島県

喜多方ラーメン(きたかた)とは、福島県喜多方市発祥のご当地ラーメンです。人口4万人弱に対して120軒ほどのラーメン店が軒並ぶことで、対人口比の店舗数では日本一。更には朝からラーメンを食べる「朝ラー」文化が誕生した土地でもあるのです。

喜多方ラーメンと言えば平打ち縮れ太麺に、醤油味の透明な豚骨スープが基本です。ここに隠し味ともいえる「煮干しベース」スープをブレンドする店もあるようです。こんな喜多方ラーメンの原点は、1927年(昭和2年)に「源来軒」創業者の潘欽星(ばんきんせい)が屋台で始めたと言われています。

その後、続々と「源来軒」の味を継承する者が増え始めた。その中でも有名な「満古登(まこと)食堂」「坂内(ばんない)食堂」で「支那そば(中華そば)」をメニューに出すようになり、市内の食堂でも次々と出されだしたそうです。その名残で今もラーメン店でありながら○○食堂となっている店が多いそうです。因みに「源来軒」「まこと食堂」「坂内食堂」は喜多方ラーメン御三家と呼ばれているそうです。喜多方ラーメンは「老麺会」という組合があり老舗など多数加盟店があります。

▼喜多方ラーメン発祥のお店。醤油ラーメンがお薦めですよ

中華料理 源来軒
所在地 :福島県喜多方市一本木上7745
電 話 :0241-22-0091
営業時間:AM10:00 ~ PM7:30
定休日 :火曜日
ホームページ:http://www.ramenkai.com/list/detail.php?i=36

▼喜多方ラーメンとして紹介された最初の店が「まこと食堂」

満古登食堂(まこと食堂)
所在地 :福島県喜多方市字小田付道下7116
電 話 :0241-22-0232
営業時間:AM7:30~PM15:00
定休日 :月曜日
ホームページ:https://www.fukulabo.net/shop/shop.shtml?s=944

▼昭和33年創業の老舗。塩味の代表といっても過言ではありません

喜多方ラーメン坂内食
所在地 :福島県喜多方市字細田7230番地
電 話 :0241-22-0351
営業時間:AM7:00~PM18:00
定休日 :水曜日(不定休)、木曜日
ホームページ:http://shop.bannaisyokudou.jp/

▼食べログ評価3.71と高評価のお店、長~い特大チャーシュウを是非ご賞味あれ

食堂 はせ川
所在地 :福島県喜多方市大荒井6
電 話 :0241-24-5180
営業時間:AM11:00~PM15:00
定休日 :木曜日
ホームページ:https://tabelog.com/fukushima/A0706/A070601/7000009/

▼店主、吉田満54歳での開店。大人気店になった味を是非とも一度お試しあれ。

(有)田舎のシェフの味工房・喜一
所在地 :福島県喜多方市関柴町上高額字境田635-7
電 話 :0241-24-2480
営業時間:AM9:00~PM14:00
定休日 :毎週土・日・他
ホームページ:http://www.kiichi.co/restrant.html

札 幌ラーメン 北海道

札幌ラーメン(さっぽろ)は、北海道札幌市発祥のご当地ラーメンになります。この札幌ラーメンの原点は1922年(大正11年)創業の中華料理「竹家食堂」からだと言われています。しかし市内に約10店舗あった中華料理屋は、第二次世界大戦で物資統制により原料不足となり、竹家をはじめ全ての店が閉店に追い込まれた。「竹家」においては現在、のれん分けした方が神戸の灘区で開業されているそうです。

戦後1946年(昭和21年)、ススキノで屋台ラーメン「龍鳳」が松田勘七により開業され人気を博したのです。そして翌年1947年(昭和22年)西山仙治が「だるま軒」を開業、当時日本ではまだ珍しい鹹水(かんすい)麺を使用した事で麺に「コシ」ができ人気となったそうです、更に製麺技術の高かったた西山は、龍鳳の麺も手掛ける事となり共に人気店となったようです。残念ながら「龍鳳」は2008年に閉店してしまったようです。

1955年(昭和30年)札幌ラーメンに大きな転機がおとずれるのです、それは「味噌ラーメン」「味の三平」店主、大宮守人が開発したのです。その後、西山製麺(だるま軒の製麺部門が独立した会社)が味噌ラーメン専用の「多加水熟成麺」を開発、試行錯誤のすえ、1963年(昭和38)正式に味噌ラーメンをメニューにいれ出したのです。この出来ごとで西山製麺から発売される「多加水熟成麺」は北海道全域で使用されるようになったのです。札幌ラーメンと言えば「味噌」と強いイメージがありますが、実店舗では「醤油」「塩」「味噌」の3種を提供しており味噌に突出しているわけではありません。

▼札幌ラーメンの老舗中の老舗!醤油味をご堪能あれ

だるま軒
所在地 :北海道札幌市中央区南三条東1 新二条市場内
電 話 :011-251-8224
営業時間:11:00~17:00(スープ・麺がなくなり次第終了)
定休日 :木曜日
サイト :https://tabelog.com/hokkaido/A0101/A010103/1000510/

▼「ラーメン&ライスと味噌味」発祥のお店!意外な場所にありました

味の三平
所在地 :札幌市中央区南1条西3丁目 大丸藤井セントラルビル4F
電 話 :011-231-0377
営業時間:11:00〜18:30
定休日 :毎週月曜、第二火曜
ホームページ:http://www.ajino-sanpei.com/

▼地元民に絶大に人気!濃厚味噌ラーメンがお薦めです

麺屋 雪風
所在地 :北海道札幌市中央区南7条西4丁目2-6 LC拾壱番館1F
電 話 :011-512-3022
営業時間:11:30~27:00(スープがなくなり次第終了)日曜日は24:00迄
定休日 :なし
ホームページ:http://menyayukikaze.com/

▼北海道民御用達の麺!この製麺所が無ければ味噌ラーメンは無かったかも

西山製麺株式会社
所在地 :札幌市白石区平和通16丁目南1-1
電 話 :011-863-1331
代表者 :代表取締役社長 西山隆司
ホームページ:https://www.ramen.jp/

博 多ラーメン 福岡県

博多ラーメン(はかた)とは、福岡県福岡市を中心に提供されている豚骨味のご当地ラーメンです。この博多ラーメンと名乗ったのは、1977年(昭和52年)「博多ラーメンしばらく」2代目女将「外村留美」だそうです。

九州のラーメン屋に関する記録は昭和12年の屋台が最初であり、その屋台は博多ラーメンのルーツである久留米ラーメンの「南京千両」(1937年(昭和12年)開業)になります。博多ラーメンの特徴である白濁スープの誕生には諸説ありますが、南京千両と親交があった「屋台三九」での出来事が九州全土に流行したルーツだと言われています。それは1947年(昭和22年)のある日に、店主である杉野がスープの火加減の監視を他者に頼んで出かけ、監視役が手違いで強くスープを煮込んでしまい、その煮込み過ぎた白濁スープを使えないかと店主が水を入れ試した所、偶然美味いスープが出来たというのです。この手違いから誕生したと言われる伝承が各地に広まっていることからも、1946年(昭和21年)に博多「赤のれん」で発祥したと伝えられている口伝は、博多地域のみかもしれません。

余談ではありますが、久留米ラーメンが博多地域に伝わり独自の博多ラーメンを誕生させたように、博多ラーメンが福岡市中央区長浜に伝わり長浜ラーメンが誕生したようです、特徴としては市場の競りの合間に来る関係者を相手にしていたので、極細麺でサッと茹で提供していたようです、そして細麺で茹で時間が短い事から「替え玉」がしやすくここより広まって行ったそうです。

▼豚骨ラーメン発祥の店。

元祖南京千両本家
所在地 :福岡県久留米市野中町1357-15
電 話 :0942-22-6568
営業時間:11:00~15:00
定休日 :毎週水・木曜日
ホームページ:http://nankinsenryou.jp/index.htm

▼博多ラーメン名付け親のお店

博多ラーメンしばらく
所在地 :福岡県福岡市早良区西新1丁目11−24 ゼニヤビル1F
電 話 :092-846-1555
営業時間:11:00~21:30 売切れ次第終了
定休日 :第二、第四日曜日、毎週月曜日
ホームページ:https://shibaraku-honten.com/

▼白濁スープを全九州にひろめたお店。現在は店名を「来々軒」とされています

来々軒 宇佐町店 
所在地 :福岡県北九州市小倉北区宇佐町1-5-14
電 話 :093-551-0293
営業時間:12:00~17:00
定休日 :不定休
サイト :https://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400401/40017971/

▼元祖赤のれん 博多ラーメン源流の一つです

元祖赤のれん 節ちゃんラーメン 天神本店
所在地 :福岡県福岡市中央区大名2-6-4
電 話 :092-741-0267
営業時間:11:00~24:00(L.O.23:30)
定休日 :不定休
サイト :https://tabelog.com/fukuoka/A4001/A400103/40035496/

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