セミの寿命は長いの?短いの?よく目にする一週間の命は間違いだった!

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今晩は、管理人のKAZUです。子供とセミ取りをしている時に聞かれました「セミはすぐ死んじゃうって本当なの?」。確か僕が子供の頃セミの生涯について教わったのは、土の中で長年生活しやっと外に出たらすぐに死んでしまう。しかし短い命ながら懸命に生きる姿は素晴らしいだろう。と言った話をよく聞かされたものです。改めて言われると本当にセミの一生は短いのでしょうか?子供に聞かれた時に自信をもって答えれるだろうか?そんな疑問が湧いてきたので調べてみました。

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セミの生涯は意外と長い理由

結論から言いますとセミの生涯はなんと「2年1ケ月-5年1ケ月」なのです。

昆虫としてもこの年月の生存は驚異で、セミの命はかなりの長寿になります。しかしセミの長寿の理由は幼虫期にあるのです。皆さんもご存知のようにセミは幼虫のあいだは、土の中で暮らしています。この期間が以上に長いのです。セミの種類にもよりますが、土中で2年-5年の時間を過ごすのですから驚きですね。

そして成虫になり地上で過ごす期間は約1ヶ月と言われています。なので生涯としては2年1ヶ月-5年1ヶ月となるのです。地上での生存期間なのですが、正式な調査報告があんですが、なんと日本の高校生が調べたようで「財経新聞」の記事にもなっているのです。

内容としては広島県笠岡市の笠岡高校3年生の植松蒼さんの調査によると、セミは実際に10日以上1ヶ月程度は生存しており最長はアブラゼミが32日間生存したそうです。

 

▼幼虫から成虫し飛び立つまでをご覧ください

セミの寿命が一週間といわれる理由

セミの寿命が短いと思われているのは何故でしょうか。子供の頃にセミを捕まえて虫かごに入れていると2-3日で死んでしまっていた。なんて体験を皆さんもされていませんか。

そもそもセミの食事についてあまり知られていないと思いますが、セミは木の樹液のみがエサとなり、仮に折った枝をカゴにいれても樹液が足りず、虫かごなどで人が飼うことが困難なのです。なので人間が捕まえ観察している期間に栄養が足りなくなり死んでしまう。その短い期間をみて短命だと思い込み一週間程度という話が広がったと考えられています。

セミの生態として幼虫から地上にでてきて羽化し成熟するのに5日かかり、オスは求愛行動として力の限り鳴き続けメスを引き寄せます。見事繁殖出来たオスは命つきます。そしてメスは10日間かけて木の樹皮に卵を産み付けながら移動していき力付きます。

▼セミは木に口を差し込み樹液を吸って食事をしています

セミ時雨と呼ばれる理由

セミは種類によって鳴く時間が違うってご存知でしょうか。まず基本的にセミは早朝6時から夕方18時迄の間に鳴いており、気温が34℃以上になると鳴かなくなるのです。なぜなら夏に強いと思っていたセミも気温が上がりすぎると熱中症状態になるからなんです。

国内で良く耳にする鳴き声の主は、クマゼミ:朝6時-10時、アブラゼミ:朝6時頃&昼-夕方6時、ヒグラシ:朝5-6時&夕方5-6時、ツクツクボウシ:朝8-夕方6時、ニイニイゼミ:一日中となっています。

日本には古くから、蝉時雨と言う言葉があります。時雨は小雨が降ったりやんだりする様子を表した単語で、夏の暑い時期にセミが突然一斉に鳴きだし、その音を雨に例え時雨と呼んだのです。セミの声が降り出すと夏を感じさせてくれる、なんとも風流な言葉、「蝉時雨」。

▼国内のセミの種類は30種。ここでは主なセミ16種の鳴き声が聞けます。

セミの生涯まとめ

セミの幼虫期(土の中)は2-5年で成虫期は1ヶ月前後、繁殖活動の為に地上で生活するので生涯としては合計2-5年1ヶ月程度生きている事になります。

セミの食事は木の樹液のみなので飼育するにはとても難しい。人間のような外的に襲われたりして短命だと思われがちである。

もし誰かにセミの寿命を聞かれたなら教えてあげて下さい。セミは長寿なんだと。

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